DIARY:素敵な50歳代 /トニ セルヴィッロ (Toni Servillo)

iPadに入れて、いつも持ち歩く映画のひとつ。
パオロ・ソレンティーノ氏(Paolo Sorrentino  1970年〜)が原案、脚本、監督を務めた映画
La grande bellezza(2013年・邦題:グレート・ビューティー 追憶のローマ)。
私にとって、心の故郷ローマを描いた大切な作品です。
映画公式サイト:La grande bellezza

この作品で主人公ジェップを演じる
俳優トニ・セルヴィッロ(Toni Servillo  1959年〜)氏。
いぶし銀の佇まいで、立ち姿、歩くだけでも絵になる方です。

 

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65歳の誕生日をむかえた 小説家ジェップ(Jep Gambardella)は、
バルコニーからコロッセオやローマの街を一望できるロフトに住み、
全てを手に入れたはずなのだけれどメランコリック。。。

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ジェップを演じる セルヴィッロ氏は、なんと、当時54歳。驚きました!
どうしてこんなに枯れた複雑な心境の初老の人物になりきれるのでしょう。

セルヴィッロ氏はソレンティーノ監督の2008年の作品、
IL DIVO(邦題:イル・ディーヴォ魔王と呼ばれた男)でもタックを組んでおり、
こちらではイタリア首相のジュリオ・アンドレオッティを演じています。
当時 49歳 !  渋すぎる、成熟しすぎています!
映画公式サイト:IL DIVO

 

トニ・セルヴィッロ氏はナポリ出身の舞台俳優、演出家。
若い頃から様々な劇団の旗揚げにも携わり、
舞台での歴史を刻まれた方でいらっしゃることがわかりました。
日本で例えると歌舞伎俳優の色気や渋さに匹敵しますでしょうか。
舞台は幻のように消えていきますが、経験は佇まいに現れるのですね。
白髪も深い顔のしわも美しい。
セルヴィッロ氏の歩く姿、姿勢だけの演技。
デッサンの積み重ねに、ため息です。。。

私事ですが、今夏で50歳になり、
50歳代とはこういうことなのかと感じ入ります。
そして、生きていく目標にもなりました。
今夏、久しぶりにローマに行かれたことで
肩の力が抜けたということもありますが、
欧州の方々の相応の美しさや個性を基準に、と、
改めて思うのでした。

La grande bellezza、是非、ご覧になってみてください。

望月麻里

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