DIARY:私のローマ / ジャスミンの花香る頃に その5

ローマ国立博物館(アルテンプス宮)、親友と地元ごはん

 


 

 

 

旅の四日目。

滞在先の修道院の狭い中庭(吹き抜け)の空でツバメたちが低く飛びまわっています。今日は雨かな。。。

 

ローマ・リオーネ モンティ地区の老舗カフェ「ボヘミアン」にからまるスター・ジャスミン

 

軽い朝食を済ませ、ジャスミンの香りいっぱいの裏通りを歩いて、ナツィオナーレ通り Via Nazionale からバスに乗りトッレ・アルジェンティーナ広場 Largo di Torre Argentina へ。

まずは、パンテオン Pantheon 裏手の老舗画材店 DITTA G. POGGI  に。

 

Ditta G.Poggi Belle Arti dal 1825 Via del Gesù, 74/75 – 00186 Roma

 

この画材店は以前ローマに滞在していた頃もお世話になっていた店の一つ。
今回はテンペラ画用筆と顔料、工房用に塑造用のナイフなどを購入しました。

 

 


 

ナヴォーナ広場 Piazza Navona の北側にある、アルテンプス宮(ローマ国立博物館)Palazzo Altemps(Museo Nazionale Romano)へ。
ここは、15~16世紀に建てられた宮殿を活用したローマ国立博物館のひとつで、かつて、この建物を所有したアルテンプス枢機卿のコレクションをはじめ、ルドヴィシのコレクションなど国内の一級品を集めた展示です。

 

Palazzo Altemps・アルテンプス宮のエントランス。

Palazzo Altemps・アルテンプス宮のロッジャ。

Palazzo Altemps・アルテンプス宮 。丁寧に修復された宮殿内。漆喰の隙間にフレスコ画の名残。

Palazzo Altemps・アルテンプス宮 。水浴するアフロディテ像は、受験生時代に何度も描いたので親しみがあります。

Palazzo Altemps・アルテンプス宮 。二階にも水浴するアフロディテ像があります。可愛い。

 

Palazzo Altemps・アルテンプス宮で、レモンの花を少しスケッチ。

 

 

ローマ国立博物館 アルテンプス宮 Palazzo Altemps
Piazza di Sant’Apollinare, 46, 00186 Roma RM

 

アルテンプス宮で2時間ほどスケッチをしていたら凍えてしまい、スケッチの続きは別の日にすることにして帰路へ。

 

ところが、ナヴォーナ広場を歩いていたら突然の豪雨!
折り畳み傘も頼りなく、リストランテのトレ・スカリーニ Tre Scalini  で雨宿りを兼ね、温かいスープをいただくことにしました。
このお店はチョコレートのアイスクリーム ”タルトーフォ”で有名ですね。
トレ・スカリーニなんて、おのぼりさんみたいだわ〜と思いながらも、給仕の方々は大変親切で、ストーブも点火してくださいました。観光地も悪くない。

 

(おまけ画像)

1994年のローマ食日記にタルトーフォ。illustrated by Mari Mochizuki 1994

 

野菜のグリルとスープで身体も温まったところで、雨もあがりました ♪

 

Piazza Navona・雨上がりのナヴォーナ広場。四大河の噴水とサンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会。

 

Piazza Navona・ナヴォーナ広場の窓

 

 

一度、部屋に戻ってシエスタ後、知人の展覧会のオープニング パーティ。
その後、Facebookで知り合った友人夫妻と軽く会食です。

 

 

 


 

 

夕方、リオーネ・モンティ地区のジンガリ広場 Piazza degli Zingari 面した可愛いブティック not your dolls で開催される展覧会のオープニングへ。

 

 

not your dolls:Via degli Zingari

 

Dariaさんの雨雲女のプリント作品、ValentinaさんのDM。

 

昨日、not your dollsという素敵な店名に魅かれ入ってみたのですが、オーナーのパオラさんデザイン&制作のアーバンで優しい雰囲気の服と、アーティストの小品を集めた店内が楽しく、とっても気に入りました。

美術家のダリアさん  Daria Palottiの作品でワトソン紙風の用紙に水彩で描いた作品のプリントを購入。
雨女の私の為にあるような、面白い作品です。
(顔料インクでしょうか、プリントとしてのカテゴリも興味深い。)

ちょうど、展覧会の搬入中だった画家の ヴァレンティーナさん Valentina Zummo が個展のオープニング パーティーに誘ってくださったのです。
パーティーではヴァレンティーナさんの絵葉書や栞などを購入。
ローマの作家達は紙の媒体に凝っていて刺激になりました。

 


 

展覧会のパーティーを後にし、友人夫妻との会食へ。

FさんとBさん夫妻は数年前にSNSで知り合い、ご夫妻が来日の際に、ご依頼あって私は銀座を案内しました。
再会を誓い、今回ローマで再会が果たせました。
ご夫妻ともに医療関係&医師でお堅い職業ですが、同世代ということもあり育った文化背景も似ていて何より猫好きという共通点が一緒に過ごしていても心地良いのです。

 

Bさんは私の為にお散歩コースを用意していました。
クイリナーレの丘からトレヴィの泉、コルソ通り、フォリ・インペリアーリなど。
感心したのは名所ごとにiPhoneで映画の一場面の動画を見せてくださったのです。
本当にありがとう!
地元の方で大賑わいのピッツェリア Alle Carrette で わいわいと。
3人ともに動物好きゆえに、ヴェジタリアン系。食べ物も似ています。

 

Alle Carrette・ピッツェリア アッレ カレッテのアーティチョークやズッキーニの花のフライなど。

 

Via della Madonna dei Monti, 95, 00184 Roma. カルツォーネ。中はモッツァレラ チーズ、ゆで卵、マッシュルームをオーダー。

 

Fさんは日本の文化や文学に造詣が深く、英語とイタリア語のミックスですが、話していても楽しいです。
母語が貧しければ外国語も貧しいままですが、例えば私がパオロ・ソレンティーノの映像が好きと言えば、彼の作品や映像について、イタリア映画について3人で話せる感じです。
わかちあえることは幸せで、何よりのご馳走です。

ご夫妻と再会を誓って、深く深くハグをして別れました。