DIARY:私のローマ / 長い長い夢 その15

ローマ的 誤算

 


 

 

 

今年の3月から開催されている
私のローマでの小品展は現在も展示が続いています。

キュレーターからは展示は3月から約1ヶ月と聞いていましたが、
その後、お借りする額の事情で6月まで延長になり、
さらに延びて9月まで、そして年末の現在も続いています。

 

ローマで半年以上も展示が続くとは想定していなかったので、
私にとっては幸せな誤算です。

 

 

 

この幸せな気持ちが続くのか、
一転するのかがわからないのもローマですが、
アートで結ばれた方々とのつながりを信じていこうと思います。

スケジュールが度々変更されることについて、
若い頃のローマでのアーティスト・イン・レジデンス経験がなかったら、
イタリア式のやりとりに疲れ果てて苛立っていたかもしれません。

 

 


 

 

先日、会場の Not Your Dolls Shop
オーナーのPaolaさんがSNSで素敵な投稿をされていました。

彼女は時々、Not Your Dolls に
日本の上質なヴィンテージの着物や羽織などを仕入れていますが、
なんと私が展示中の糸菊の作品に響くような
糸菊の絵柄の羽織を入手されたのです。驚きました。

 

 

糸菊の柄の羽織と、奥はおそらく紗の着物。

 

日本の絹の着物や羽織を愛し、ローマ人はデニムにあわせたり、自由な着こなしを楽しみます。

 

 

今回、2点の糸菊の作品を展示しました。

 

(C) Mari Mochizuki

 

 

PaolaさんとRossanaさんの素敵な計らい。

そして私は日本人として羽織の元の持ち主の方にも思いを寄せました。
どんな方がおつくりになって、お召しだったのでしょう?
永遠の都ローマで糸菊のご縁でこの羽織と出会うなんて。。。

 

ホリデー・シーズンの店頭では、
私のステイショナリーや原画を担当したHallmarkの商品、
日本では完売した風呂敷(今回のローマ展を記念して制作)も並んでいます。

 

Hallmark製のローマの絵柄の便箋と封筒セットも。日本では入手困難です。

 

 

おそらく、展示は年越ししそうなのですが、
突然、閉幕ということもあるかもしれません。
ローマ在住でお部屋に日本の本物のアートをご希望の方、
日本からローマにご旅行中の方、
この機を逃さずに Not Your Dolls にお立ち寄りくださいませ。

 

 

皆様にとって楽しいホリデー・シーズンでありますよう!

 

望月麻里 作品展
Japanese Garden di Mari Mochizuki 望月麻里

キュレーター:Rossana Calbi

会期:2019年3/20(水)〜 2020年3月末まで開催予定(2020年2/21追記)

定休:月曜日
場所:Not Your Dolls
住所:Via degli Zingari, 51/B, 00187 Roma RM
時間:火・水 15:30-20:00、木・金・土 11:30-20:00、日 16:30-21:00

※会場の都合で時間が変更になる場合があります。
※作家は会場にはおりません。

 

聖書のことば日めくり「恵みの花束 A Bouquet of Blessings」
いのちのことば社より刊行 銀座教文館などで発売中
イラストレーション Mari Mochizuki

 


私のローマ
2019年~2020年 新シリーズ / 長い長い夢
目次

その1 :夢への一歩 
その2 :Not Your Dollsと私
その3 :個展の準備
その4 :ローマにて
その5 :ローマ個展 初日報告
その6 :心あたたまる場所
その7 :画家の休日(マッシモ宮・バルベリーニ宮殿)
その8 :贈り物
その9 :トラステヴェレ散策(コルシーニ宮、ファルネジーナ荘)
その10:アンジェリックな日
その11:藤の花を描く(ヴィッラ・ジュリア)
その12:桜を憶う
その13:海辺の街で(リド・ディ・オスティア)
その14:近代の風、中庭の光(ローマ国立近代美術館)
その15:ローマ的 誤算
その16:ローマへ再び

2016年 初夏編 / ジャスミンの花香る頃に
目次

その1 :ローマのモンティ地区に滞在
その2 :国立古典絵画館(バルベリーニ宮)、モンティ散策
その3 :滞在先の修道院にチェックイン、フォロ・ロマーノへ
その4 :ローマ国立博物館(マッシモ宮)、夜のヴァチカン美術館へ
その5 :ローマ国立博物館(アルテンプス宮)、親友と地元ごはん
その6 :パンテオンに降る真紅の薔薇のシャワー、ローマ散策&スケッチ
その7 :古代遺跡でピクニック&スケッチ、地元ごはん、ローマ散策
その8 :ブラマンテの回廊で朝食、ローマの宮殿や遺跡で花のスケッチ
その9 :カノーヴァのカフェ、ローマ散策&お買い物、ゲットー
その10:ローマの心の風景、ボルジア階段

2016年 冬編 / オレンジの樹と鐘の音
目次

その1 :ローマ、冬のモンティ地区
その2 :サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂へ
その3 :修道院にチェックイン & カンパニアの林檎のスケッチ
その4 :港町の遺跡、オスティア・アンティーカの美を訪ねて
その5 :ローマのピラミッド、ローマのエジプト
その6 :カピトリーニ美術館へ
その7 :ドリア・パンフィーリ美術館のクリスマス・ツリーと絵画散歩
その8 :クリスマス・イヴのアート散歩 & ファルネーゼ宮殿
その9 :ナターレの朝、アヴェンティーノの丘で
その10:パラティーノの丘散歩、ピニェート地区でランチ
その11:小道の奥へ
その12:ローマ国立博物館(マッシモ宮)
その13:ローマでの不思議体験
その14:MAXXI(イタリア国立21世紀美術館)へ

※  ↑  水色の文字をクリックすると、各ページにリンクしています。


筆者:望月麻里(もちづき まり)画家  Contact

清泉小学校、清泉女学院中・高等学校卒業。
東京芸術大学美術学部絵画科 日本画専攻卒業。
1994-1995年にアーティスト・イン・レジデンスでイタリア・ローマに滞在。
展覧会、グループ展出品多数、
東京、鎌倉を拠点に平面作品の発表を続けるかたわら、
料理家 辰巳芳子氏の著書の挿絵、絵本の挿絵、
Hallmark社のステイショナリーの原画を手がける。