DIARY:私のローマ / ジャスミンの花香る頃に その7

古代遺跡でピクニック&スケッチ、地元ごはん、ローマ散策

 


 

 

 

 

旅の六日目。

スター・ジャスミンの花の香りが初夏の風にのって窓辺に届きます。

 

 

旅の六日目は、
ローマ郊外に残る古代の水道橋遺跡の一部、トッレ・フィスカーレ公園  Parco di Torre Fiscaleローマに自生する野草の取材に行きました。

 

朝、コロッセオ前からバスに乗って、友人たちと待ち合わせの地下鉄San Giovanni駅横の、Coinというデパートへ向かいます。

 

 

バス停はコロッセオの横。

 

友人たちの案内で 地下鉄 Porta Furba駅で下車、徒歩でトッレ・フィスカーレ公園へ。

住宅街を抜けると見晴らしの良い公園に到着、古代の水道橋が数キロに渡って繋がっています。迫力です!

 

 

トッレ・フィスカーレ公園の古代の水道橋跡。Edicolanteさん撮影。

トッレ・フィスカーレ公園の古代の水道橋跡。Edicolanteさん撮影。

 

野の花が咲き乱れる、絶好のスケッチ日和。Edicolanteさん撮影。

 

 

今回の旅の目的の一つに、野草の観察とスケッチがあります。

日本と違って、野草が描けるような場所は危険な事もあるので、ローマ在住の友人たちに相談し、案内していただきました。
貴重なお時間を割いてお付き合いいただき、心から感謝しています

 

 

 

スケッチできませんでしたが、エルダーフラワーの花。香り良い花はドライやシロップに。

マメ科の紫色の花が元気に咲いていました。白い花はグリーン ベルニ似たナデシコ科系。

枝に棘がありますね。ブラックベリーかラズベリーに似ています。

 

ローマの遺跡でスケッチなんて、もしかしたら優雅に感じられるかもしれません。。。

けれども、実際の屋外スケッチはなかなか大変、直射日光で全身は疲労し、体温調節や虫の対策もあります。
ですので、ベスト・コンディションで描けるように、数日前から豆や卵などのタンパク質を多めにとったり、シーフード・マリネを食べてタウリンを補ったり(笑)、体調を整えてきました。

 

 

蜜蜂が飛びまわる中、ヒナゲシを描く。

 

屋外スケッチでは白い帽子や服で過ごすと虫除けの効果があるように感じます。

 

朝、Coinで購入のビーチサンダルを履いて(笑)。Edicolanteさん撮影。

風もなくスケッチには最適のお天気でした。Edicolanteさん撮影。

トッレ・フィスカーレ公園にて:画 望月麻里 (C)Mari Mochizuki

 

 

トッレ・フィスカーレ公園に隣接したテニスコートで冷たいミネラルウォーター購入可能、少し休憩もできました。

 

 

トッレ・フィスカーレ公園の古代の水道橋跡。Edicolanteさん撮影。

一面のシロツメクサやヒナギクに遺跡、遠景に古代水道橋。

幸せなスケッチでした。Edicolanteさん撮影。

 

 

トッレ・フィスカーレ公園にて:画 望月麻里 (C)Mari Mochizuki

トッレ・フィスカーレ公園にて:画 望月麻里 (C)Mari Mochizuki

 

 

紫外線による身体や目の疲労を避けるため、スケッチはお昼頃で終了しました。
10種ほどのスケッチを仕上げ、この季節にローマで咲く野草を観察できました。

 

短時間でしたが、このような貴重な体験から作品が生まれます。
この時に描いたスケッチをもとにするだけでなく、光や風の記憶、蜜蜂の羽音、草の香り、鳥の声などの記憶が私の中に一生残り、再構成され、絵になっていきます。
スケッチする私を支えてくださった友人たちに感謝です。

 

 

 


 

今回のスケッチでお世話になったローマ在住のEdicolanteさん。
公園までの細やかなご案内や、スケッチ中の私を撮影してくださいました。
ありがとうございます!

Edicolanteさんは、WEBサイトで素敵な記事を書かれています。

EDICOLANTEのイタリア旅行記とコラム  → こちら

写真がご専門で、食についての知識が豊富でいらっしゃいます。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!!!

 


 

 

スケッチも無事に終わり、お昼時でお腹も空いたので、友人たちと ポルタ・フルバ駅近くで偶然に見つけた食堂、オステリーア・デル・テンポ・ペルソ Osteria Der Tempo Perso へ。
(洗面所で少し着替えもさせていただきました。感謝〜。)

 

シンプルな店内ですが、“失われた時間”という名前にちなんだ、時計のデコレーションが素敵。
メニューがないお店で、スタッフの男性が細やかに注文を聞いてくださいました。

 

 

オステリーア・デル・テンポ・ペルソ店内。Edicolanteさん撮影。

おつまみのブルスケッタはサービス。美味しい!Edicolanteさん撮影。

 

日本でいうと、街に一軒ある美味しいお蕎麦屋さんのような雰囲気、地元の方に根ざした、丁寧で誇りある仕事=味のように感じます。

 

 

Edicolanteさん注文の ストラッツァプレーティ・ラグ・ビアンコ Edicolanteさん撮影。

Kさんの注文のアマトリチャーナ Edicolanteさん撮影。

私が注文したトマトソースのパスタ、完璧!Edicolanteさん撮影

 

 

ナスとズッキーニのグリル。パンも美味しかった!Edicolanteさん撮影。

 

冷えた白ワインも爽やかで、疲れた身体にしみました。
友人たちのご案内のお礼に私が支払いたかったのですが、Kさんがなぜかご馳走してくださいました。恐縮です。

 

大満足で地下鉄に乗り、友人たちとはSan Giovanni 駅で別れ、帰りは歩いて滞在先のモンティ地区へ。
途中でサンティ・クアットロ・コロナーティ教会Basilica dei Santi Quattro Coronati に立ち寄り回廊を拝観。

 

サンティ・クアットロ・コロナーティ教会の回廊と噴水

 

 

 

部屋へ帰ってシャワー&シエスタ。

夕方は疲れて甘いものが欲しくなりました。
滞在先の修道院の近所のシチリア菓子店  Ciuri Ciuri  でドルチを購入。
ちょっと買いすぎて毎朝クッキーを食べるはめに。;)