DIARY:私のローマ / ローマ個展 秘密の紙

 

 

 

ローマでの個展
“Japanese Garden di Mari Mochizuki a cura di Rossana Calbi”のために、
今回制作した作品や商品を少し紹介します。

 

 

 

 

今回の展示会場はMonti地区の、その名もジプシー通り。
実はMontiは老舗の上質な作品を扱うギャラリーも多いのですが、
今回の会場はギャラリーではなくショップ Not Your Dolls です。

 

 

店主のPaolaさんが扱う他の作家の商品とのバランス、
ギャラリーでないため、
セキュリティ上も作品価格を抑える必要がありました。

 

ローマで指示された作品の大きさとテーマ(日本の花) に対して、
もちろん日本画作品の展示は難しく、
日本画的な素描を出品することに決めました。

 

 

 

 

 

 

Not Your Dolls Shop の 雰囲気、
キュレーターのFacebookページの他の展覧会を拝見したり、
貸していただける額縁のクオリティ、
ローマの高い喫煙率も考慮し、支持体(描く紙)を決めました。

 

 

 

 

 

 

今回、私が選んだ “秘密の紙” 。。。
実は、柿渋を染み込ませた和紙、渋紙なんです。

 

もともとは型染めに使われる伊勢紙の地紙で、
何とこの薄さで薄美濃紙を繊維を互いに3枚重ねてあり、
柿渋で貼り合わせ天日乾燥の後に、さらに柿渋を染み込ませて天日乾燥、
室(むろ)で1週間燻製され、一枚の紙を作るのに40日もかかります。

 

イタリアのご家庭の壁には、金の額縁が多いと想うのですが、
なぜか、金色との調和も自然と出る紙です。

 

 

 

今回の作品価格は額縁を含みません。銀座伊東屋製の特注マットは価格に含まれます。

 

 

個性的な紙に素描する事は私は大好きで、
これは1982年春に当時高校1年生だった頃
神奈川県立近代美術館 鎌倉館で鑑賞した、
ホルスト・ヤンセン氏の作品の影響もあるでしょう。

彼はパッケージの箱の裏に素晴らしい花の絵を描いたりします。

 

 

 

 

 

イタリアの額縁は、美しさの反面の荒さもあるので、
作品をお求めになるお客様が、今後管理しやすいよう、
渋紙の防虫、防カビなどの効能は大いに効果を発揮することでしょう。

また、今回は色鉛筆のみで描いているために、
日本画と違って、ヨーロッパでの耐久性もあります。

 

 

 

 

オープニングパーティーは皆様のお力添えもあり
おかげさまで大盛況でした!

日本でもオープニングは飲食目当てのお客様も多くいらっしゃいますが、
画家としてはこれからが本番です。

作品が一枚でも皆様のお手元に届き、花咲くよう祈っています。

 

望月麻里