NEWS:「東慶寺の香りを紅茶にのせて」創作日記その2

 

 

2022年の春に、
北鎌倉・東慶寺様企画の
紅茶が発売されました。

商品名は
「東慶寺の香りを紅茶にのせて」。

 

パッケージとパンフレットに
望月麻里のイラストを
お使いくださいました。

こちらに創作日記として
紅茶の誕生ストーリーや
草花の名前などを綴ります。

 

 

 

「東慶寺の香りを紅茶にのせて」とマフィン / 東慶寺・井上さん撮影

 

 

創作日記 その1では、
2021年3月末に
東慶寺様寺庭婦人N子さんから

紅茶開発のご相談があったことを
書きました。

 

数年前から
東慶寺宝物館売店の雰囲気が、
これまで以上に洗練され、

 WEBサイトのリニューアル、
ソーシャル やご活動などから、

素敵な方がご担当になったのだな、と、
感じていました。

ブログ からはご住職のお考えなども
伝わっていました。

 

 

 

東慶寺様の唐紙カード / 京都 かみ添 製

 

 

東慶寺宝物館内売店が、
洗練されたセレクトショップに変わり、

まず、私が感服したお品が、
東慶寺オリジナル唐紙(からかみ)
グリーティングカードでした。
唐紙は 京都の かみ添 さん製。

東慶寺宝物で重要文化財の
葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱 」は

桃山時代に作られた
カトリックのミサで用いる
ご聖体を入れる箱です。

蓋に大きく
イエズス会紋章が蒔絵で描かれ

キリストの象徴でもある
葡萄の蔓の意匠です。

 

 

この柔軟さは、
まさしく北鎌倉らしさ。
禅・ZENを翻訳し世界に伝えた
釈宗演禅師と鈴木大拙氏が
活躍された東慶寺らしさ。

寺院でさえも
観光地化されてしまった鎌倉で、

久しぶりに本来の鎌倉らしさを、
私はこの唐紙に感じていました。

 

 

東慶寺オリジナル線香
「水月」「空華」も素晴らしいお品。

このお香を創られたお心を
私は聞き留めました。

 

葡萄蔓の衣装の「空華」
「水月」は東慶寺様の
水月観音様のお姿が描かれています。

 

 

 

東慶寺で体験できる活動に
雨宮ゆか先生挿し花 があり、
私は2018年秋から入門
こちらも不思議な導きです。

 

 

売店で求めた斉藤幸代さんの小皿と一輪挿しも大切にしています。

 

 

この他、売店に並ぶお品、
お作品も、ひとつひとつ美しく、

お寺や仏教への熱い思いが
感じられるものばかり。

 

この世界観を
紡ぎ始めていらっしゃる
東慶寺寺庭・N子さんのご連絡は

本当に驚き、
孤独に制作する者としては
大変な励みになりました。

 

 

 

 

紅茶開発に対しての
コンセプトは明快でした。

 

・参拝後も、東慶寺の花々や境内の空気感を思い出していただけるようなもの。
・見た目の美しさ
・見た目のみならず、中身も素晴らしく、心からおすすめできる物
・誰にさしあげても喜ばれるようなもの
・東慶寺の大地の再生の応援をしていただける商品(売り上げの一部を大地の再生へ)

 


パッケージ箱の面を
季節に見立てた庭図にし、

個人的に
東慶寺様の花まつり(4月8日)の
椿の花の飾りが好きで、

椿をあえて箱の正面(春)と
天面に構成しました。

 

 

つづく。

 

創作日記 その1
創作日記 その2
創作日記 その3
創作日記 その4
創作日記 その5

 

 

お紅茶は東慶寺宝物館売店で
お求めいただけます。

また、お取り寄せは
東慶寺様にお問い合わせ願います。

 

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