NEWS:「東慶寺の香りを紅茶にのせて」創作日記その5

 

 

 

2022年の春に、
北鎌倉・東慶寺様企画の
紅茶が発売されました。

商品名は
「東慶寺の香りを紅茶にのせて」。

 

パッケージとパンフレットに
望月麻里のイラストを
お使いくださいました。

創作日記その5です。

 

 

 

 

紅茶のパッケージの
内フラップに描いた
草花の名前を紹介します。

 

ブンゴウメ(豊後梅・果実)
ウメ(花・紅梅、白梅)
ナツツバキ

 

黄色の蝶は
キチョウ(黄蝶)と言って

モンシロチョウよりも小さな蝶。

鎌倉では冬でも暖かな日は
キチョウを見ることができます。

 

 

 

 

東慶寺庭園は
ウメの樹が大変多く、
初春の境内は
ウメの花の甘酸っぱい香りで満ちます。

その中でブンゴウメ(豊後梅)は
ウメとアンズをかけた
果実がふくよかな品種です。

東慶寺様では
梅干しをブンゴウメで漬けるそう。

 

 

 

 

紅茶箱内パンフレットの花は
ムベ(郁子)です。
東慶寺様では
鐘楼横の竹垣などで見られます。

ムベの花は香り高く、
秋には5cmほどの果実がみのります。

「むべなるかな」の語源になったと
言われる植物です。

 


紅茶の売上の一部が
東慶寺大地の再生 」の
活動に寄せられるので、

大地への祈りが
次世代へ繋がっていくよう、

ムベの蔓に願いを込め制作。

 

 

 

 

パッケージの作品
「東慶寺四季花鳥図」では、
草花の絵の下地に
白に近い薄茶色を用いています。

この色は
天然の岩から作った絵具の色で、

和尚様にお許しをいただき、
東慶寺境内の岩の欠片で
絵具(岩絵具・いわえのぐ)を
手作りしたものです。

 

 

 

 

 

おむすびほどの岩石を
煮沸して不純物を除き、

砕いたり、ふるいにかけたり、
すり鉢で練ったり、
水で沈殿させたりして、

数段階に分けた細かな粒子に。


日本画を描く者として、

北鎌倉 東慶寺の岩石の色合いを
大切に思いました。

 

 

 

東慶寺様の岩石から作った天然岩絵具(白・びゃく = 粒子が最も細かい岩絵具)。

 

 

 

「東慶寺四季花鳥図」の
原画のある風景を動画にしました。

YouTubeにてご覧いただけます。

https://youtube.com/shorts/d4u4-anwcCQ?feature=share

 

 

 

 


 

 

東慶寺オリジナル紅茶
「東慶寺の香りを紅茶にのせて」の

開発プロジェクトに参加できたこと、
のびのび制作できた
約一年は大変充実していました。

 

 

 

紅茶のメーカーの
ムレスナティーハウス さん とも
プロジェクトをご一緒でき幸いでした。


ムレスナティーさん は
SDGsへの関心高く

オゾンプロダクトGOALs
FSC  のロゴを
パッケージデザインに構成。

今回の開発では東慶寺様の
コンセプト、デザインを重視し、

これらのロゴを用いずに
作ってくださいました。

紅茶箱にムレスナティーさん の
パンフレットも同封されていますので、

ご参考になさってください。

 

 

 

ムレスナティー のティーバッグは10包ではなく11包入っていて嬉しい。

 

 

最後になりますが、
このプロジェクトに
お声をかけて下さった

東慶寺寺庭(ご住職の奥様)
N子さんに改めて
御礼申し上げます

 

N子さんはキュレーター的な
知性と感性をお持ちの方で
東慶寺拠点の様々なご活動と
ご発信をされています。

今後のご活動にも、ぜひ、
ご注目くださいませ!

 

 

 

「東慶寺の香りを紅茶にのせて」は上質な茶葉アールグレイと、ジャスミン、アロマティックハニー、ピーチアプリコットのフレーバーティーです。

 

 

おしまい。

 

創作日記 その1
創作日記 その2
創作日記 その3
創作日記 その4
創作日記 その5

 

 

お紅茶は東慶寺宝蔵内 売店でお求めいただけます。
お取り寄せは、東慶寺様にメールなどでお問い合わせ願います。

 

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望月麻里 /    画家・イラストレーター

東京藝術大学美術学部絵画科 日本画専攻卒業
鎌倉市在住
mochizukimari.com

 

望月麻里への仕事のご依頼 →  こちら
※ページへ進まれましたら、パスワード  roma   を入力願います。

ペイパルから望月麻里の制作活動を支援できます。:paypal.me/marimochizuki

 

 

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