いつもご高覧くださり有り難うございます
さて、12/2(月)から銀座スルガ台画廊様 にて開催されていたグループ展「心星展」が12/7(土)に閉幕いたしました。
年末のご多用な時期に、ご来場くださいました皆様、お心を寄せてくださった皆様、誠にありがとうございました。
今年は「北鎌倉 花寺にて」という素描と「すみれ絵・TOKYO〜野苺摘みの道で〜」の2点を出品しました。
「北鎌倉 花寺にて」という素描は、北鎌倉 東慶寺様の筆供養(前田青邨画伯の御命日)参列の際に、わけていただいたお庭の菊を描いた作品です。(ノジギク、シオン、菊2種、イソギク、カントウヨメナ、サネカズラの実、ナツツバキの照り葉)
当初は別の作品を2024年心星展に向け描いていましたが納得できる作品にできず、こちらの作品を出品した次第です。未完の作品は引き続き描いて参ります。
0号変形の「すみれ絵」は、ミニアチュールのシリーズで、2008年のスルガ台画廊様での個展で初めて発表し、それ以来、ライフワークのように毎年描き続けています。
2024年の春は取材のために東京・高尾山に何度も足を運びました。その中でも、春の終わりの野苺と名残りのニョイスミレの姿が東京とは思えない力強さと豊さで心に残り描いてみました。(ニョイスミレ、クサイチゴの実、ナワシロイチゴの実、エゾタチカタバミの葉)
長年、「すみれ絵」のミニアチュールのシリーズでは、黒い額を用いています。
額のメーカーはアメリカ発祥で、パリの歴史的地区マレをイメージして作られているようですが、私にとってのこの額の黒色は、すみれが咲く季節の雪解けの頃の土や、森の腐葉土の輝きや香りからインスピレーションを得て選んでいます。
最近、日本の農学博士、土壌学者の藤井一至(ふじい かずみち)氏のご著書を拝読し、黒い土の色は日本独特の「黒ボク土」に近い色である事を学びました。「黒ボク土」は地球上でも一部の地域しかないそうで、私の心身に幼い頃から刻まれている日本の風景の色であることに気づけました。
発表の機会を与えてくださるスルガ台画廊様に感謝し、「心星展」のメンバーの皆様から刺激をいただき学びながら、これからも健康に努め創作を続けたいです。
望月麻里
画家・イラストレーター
東京藝術大学美術学部絵画科
日本画専攻卒業
鎌倉市在住
mochizukimari.com
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