スタジオの窓辺には梅の香りが届き、山では野鳥たちが春を歌い始めました。
皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
スタジオ便りをお読みくださり、ありがとうございます
初釜
1月末に、広尾の宗朋先生のお宅に久しぶりに伺いました。
春色のお着物に割烹着姿の先生が素敵! 私も真似をして割烹着を買おうかな。
先生はお里の新潟のご馳走で迎えてくださいました。
春のお祝いのお茶とお菓子、下萌えを想わせるお花も美しく、久しぶりにお目にかかれた先生と嬉しい嬉しいひとときでした。
先生のバルコニーのスミレたち。
読書の日々
図書館で借りた数冊の中で、「風と樹木と鳥の声」辻邦生 編(エッセイ ・おとなの時間 1986年)を思いがけず興味深く読みました。
吉田健一氏の読みやすいエッセイを探していて偶然にこの本を借りたのですが、辻邦生氏の序文に引き込まれ、安野光雅氏、瀬戸内寂聴氏・・・国木田独歩氏の「武蔵野」、吉田健一氏と続く素晴らしい編集で、現代の私たちがもう体験する事ができない自然と風景に、憧れを感じました。
イタロ・カルヴィーノ氏の「魔法の庭」(ちくま文庫 2007年)は11編からなる短編集で、瑞々しい文章はイタリアの日差しを感じ絵画的でもありました。
大切な時間
2月の寒い寒い日に、スタジオの向かいの山肌をひとりで手入れしました。
大変な作業でしたが、春に個展がないので出来る作業でもあり、虫の少ないに季節に手入れしないと、あっという間に緑におおわれてしまうのです。
自生する低木を剪定、枯れたススキの群生からノネズミ(カヤネズミ?)の小さな廃巣を見つけたり、木漏れ日が山肌に落ち夏にヤマユリが咲いてくれないかなと祈ったり。。。自然と対峙する大切な時間でもありました。
庭のニホンズイセンを手折り、その香りが満ちたスタジオで春の花々を描きました。
スケッチはポストカードに仕立てて、春のごあいさつとして皆様に郵送、描いた花は、キルタンサス、ニホンズイセン、スイトピー、フリージア、ムシトリナデシコです。

「春を聞く」画:望月麻里 / illustration by Mari Mochizuki 2024
これまで私は満開の花を決して描かなかったのですが、今回はキルタンサスもニホンズイセンも咲ききった姿。
混沌としてふくよかな花を描いてみたいと思ったのです。。。
春の気まぐれなお天気がしばらく続きそう。
スミレの開花が楽しみな季節でもあります。
皆様、お身体大切にお過ごし願います。
また、ここでお目にかかれたら幸いです。
麻里
IL GIARDINO 公開対面クラスのご案内
花を描きましょう
開講日:2024年3/24(日)
時 間:12:00創作室開放
12:30-15:00 制作
15:00 講評会、16:00までに退室
場 所:鎌倉市生涯学習センター「きらら鎌倉」美術創作室
受講料:6,000円 画材代、花代、指導、講評込み
お申込(ご送金)期限:2024年3/21(木)
お問い合わせ giardino.art@gmail.com