すみれの道を歩く スタジオ便り・2024年4/1

 

気まぐれなお天気が続いた鎌倉でも、ようやくヤマザクラが満開に。
春の空にツバメが弧を描いています。

皆様の街ではいかがでしょうか?

スタジオ便りをお読みくださり、ありがとうございます

 

 


 

すみれの道を歩く

 

 

「きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。」と、須賀敦子さんのご著書「ユルスナールの靴」のプロローグを思い出しながら、ウォーキング&スケッチを楽しむ春の毎日です。

 

 

3月上旬のある日、植物・生薬がご専門の池村先生の野草観察ツアーに参加しました。
エナガやシジュウカラが囀る雑木林の中、キンポウゲ科・スハマソウの無垢な花が綺麗でした。

 

短時間でしたが、雑木林でスハマソウをスケッチしました。

 

 

スハマソウの花を観察した数日後に、今度は東京・八王子界隈を池村先生にご案内いただきました。
昨春にも先生のツアーに参加し、その時のポエジーを小品にし、昨年末の銀座スルガ台画廊「心星展」で発表する事ができました。今春も先生のお心こもったご指導で、様々な草花を観察しイメージを編みました。

 

 

高尾は梅まつりの頃でした。

 

 

翌週には、「 富士登山ガイド・植物トレッキング グランドアップ 」さんの、すみれの観察トレッキングに参加。10種類以上のすみれの花々の見分けかたをご指導いただきました。
このツアーに参加することを目標に、密かにウォーキングやトレーニングを続けてきたので、条件をクリアし、参加のお許しをいただいた事は大変励みになりました。
引き続き、野山を歩く練習を続けます。
登山家向けのドミトリーに前泊もしたツアー珍道中(笑)は、Diaryに別に書く予定です。

 

 

 


 

 

北鎌倉・浄智寺様の山道から、源氏山経由で寿福寺様に下山する大好きなハイキングコースを、ひとり歩いた日もありました。短距離ながら、樹々の根や岩場を上り下りする鎌倉らしい野趣あふれる古道・すみれの道なのです。

 

そして3月末日、「鎌倉フラワー&ネイチャーガイド 」の村田先生 のお誘いで鎌倉・台峯緑地を歩き、ササ刈りの手伝いにも参加。作業後は、六国見山を望む丘でお弁当、緑地から北鎌倉駅まで下山しました。
源平(紅白)のヤマザクラが咲く木陰、どこまでも、どこまでも続くすみれの道。

 

台峯トラストの方から、この土地に伝わる潜伏キリシタン のお話を伺えたことも心に刻まれました。数世紀前に、この山のどこかで静かに祈りを捧げ続けた方がいらしたかもしれない。思いがけず、復活祭の日に知る事ができ幸いでした。

 

 

 


草花は天候や環境変化に影響を受けやすく、日本は災害国でもありますから、同じ場所で毎年のように観られるとは限りません。だからこそ、愛おしい。
限られた期間に咲く花に出会えたことは奇跡のように感じていて、私が確かにそこに居たことを花に託しているのかもしれません。


植物図鑑的なボタニカル・アートも素敵ですが、私の場合は、すみれの道を歩きながら「詩のブーケ」を束ねる心持ちで描き続けています。

 

藝大の仲間が、復活祭のウサギの入れ物に入った、オーストリアの紅茶をくださいました。

 

 


 

 

春色のように、皆様にとって明るく穏やかな日々でありますよう。
お身体お大切にお過ごし願います。

 

   望月麻里

 

 


 

il giardino 公開オンラインクラス

花を描きましょう

 

開講日 2024年
4/20(土)または 4/21(日)
5/18(土)または 5/19(日)
6/22(土)または 6/23(日)

お申込締切4/12(金

時 間:13:00~15:30ごろまで

受講料:18,000/3ヶ月分(画材代、添削指導、講評込)
モティーフは各自ご用意願います。

 

お申込先方法

1: お名前、携帯電話番号を明記の上、メールを送信願います。

   送信先 giardino.art@gmail.com  (望月)

2:講師よりご送金先を返信、ご案内します。

3:受講料をご送金後に、受講受付といたします。
受講者のご都合のキャンセルは返金致しません。
画材の準備がございますので、ご理解・ご協力をお願い申し上げます。

 


 

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