イタリアの美術史家 コスタンティーノ・ドラッツィオ氏(Costantino D’Orazio 1974〜)は、ローマの現代美術館(通称MACRO)の展覧会のキュレーターでいらっしゃり、随筆家としてもご活躍です。
このドラッツィオ氏のベストセラー 《Leonardo segreto / レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き》河出書房社の日本語翻訳本の出版記念の講演会が、イタリア文化会館で開催されるため、早々に予約しました。
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ドラッツィオ氏が以前、ローマの観光公式サイトで書かれていた、 パオロ・ソレンティーノ( Paolo Sorrentino 1970〜 ) 監督の作品 La Grande Bellezza (邦題:グレート・ビューティー / 追憶のローマ)のロケ地についてのエッセイ『ラ・グランデ・ベレッツァを求めて』を、私は興味深く読んでいました。
ソレンティーノ監督の作品 La Grande Bellezza では、ローマの美しい宮殿や風景が、次々に洗練された映像で描かれています。
ローマを熟知した大人の作品、映像だけではわからなかったサケッティ宮 (Palazzo Sacchetti )などはドラッツィオ氏のエッセイで知ることができたのです。
登場人物のステファノが持っているローマの宮殿の鍵を収めた鞄のシーンと、ドラッツィオ氏のご著書 《 Le chiavi per aprire 99 luoghi segreti di Roma (ローマの秘密の99ヶ所を訪れる鍵 2010 日本語版は未刊。画像は私が持っている英語版です。)》が重なります。。。
さて、このドラッツィオ氏がレオナルド・ダ・ヴィンチの秘密に迫った《Leonardo segreto / レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き》を日本語に翻訳された方ですが、ローマ在住の名ブロガーの mayumi さんでいらっしゃいます。
mayumi さんとは面識はありませんが、今回の講演会ではドラッツィオ氏の逐次通訳も務められるそうで、ご専門の西洋美術史の話題多いblogは拝読していましたので、二重に楽しみにしているのです。
望月麻里