鎌倉は紫陽花を始め、初夏の花々が美しい季節になりました。
お変わりなくお過ごしでしょうか?
さて、先日もご案内いたしました 望月麻里 YouTube チャンネルで、
花束を描いた素描を集めて動画を作ってみました。
ブレイクタイムなどにご覧いただけたら嬉しいです。
色鉛筆による花束の作品を描くきっかけになったのは、
2011年の東日本大震災後に母校の東京藝術大学卒業生有志による
サポサポ project というアート&デザインで応援しようという活動に参加し、
絵葉書を販売するようになったからです。
もちろん、藝大を受験するまでに中学生の頃からアトリエに通い
大学在学中も卒業後も多くの草花を描いてきましたが、
花束の作品はサポサポでの活動がきっかけでした。
2013年の秋に福島で被災した友人を訪ね、
その時に滞在した磐梯朝日国立公園(裏磐梯)で、
草花を絵葉書用に構成して描いたのが最初の試みでした。
この時は裏磐梯の気温がすでに低く、
凍えて絵葉書にできるクオリティまで描けませんでした。
2014年には母の庭の草花を描きました。
「そよ風・母の庭」「香る庭」の2点です。
マンションの一角の小さな空間に、
母が育てる90種類もの草花の中から、自然に花を摘み束ねて描きました。
2014年の年末の サポサポproject の絵葉書用に、
前年の裏磐梯の素描のイメージを展開し冬の草花を描きました。
草花を描いた絵葉書は サポサポ project 会場でお求めになる方が多く、
それらをご覧になった 日本ホールマーク 様 からスカウトされ
マインドフルスケッチ というレターシリーズの商品開発に参加し、
3柄の原画を制作するという機会をいただきました。
また、マインドフルスケッチ の原画などを展示した、
銀座伊東屋 様での作品展をご覧になった いのちのことば社 様からスカウトされ、
「 恵みの花束・A Bouquet of Blessings 」の開発に参加し原画を制作しました。
聖書のことばに添える草花の制作は大変勉強になりましたし、
おかげさまで重版され、また、米国 LAの書店でも販売されているようです。
みちくさをしながら、または、庭で草花を摘むのは、
お部屋にそっと飾ったり、家族や親しい人にプレゼントするから。
幼い頃に、誰もがドングリを拾い、タンポポを摘んだことでしょう。
あの、なんとも言えない摘み草の優しい時間、誰かをふと想い寄りそう時、
風にふかれる時を描きたくて、花束の絵を描いてきました。
今後もその気持ちを大切に描いてまいります。
YouTube動画もマイペースで、
作品展では出せない過去作品やストック作品などを紹介してまいります。
お楽しみになさってください。
望月麻里
にほんブログ村 ← クリックしてくださると嬉しいです!