2022年3/21(月・祝)〜3/31(木)に開幕した
銀座 伊東屋様 K.Itoya(別館)B1Fでの作品展、
11日間の会期を終え無事に閉幕することができました。
作品展 会期中に東京に一泊したので、
番外編として書き留めておきます。
今回の宿泊先は、
東京メトロ有楽町線「新富町」駅の築地明石町の宿。
ちょうど、竹橋の東京国立近代美術館で「 鏑木清方展 」が始まり、
尊敬する清方画伯の話題の三部作
「浜町河岸」「築地明石町」「新富町」も展示されますので、
それにちなみ宿泊先を選びました。
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鏑木清方画伯の作品「築地明石町」を使った展覧会や画集のフライヤー。
新富町にはかつて「新富座」という劇場があって、
鏑木清方画伯は木挽町から劇場近くの小学校に通っていました。
三部作の「新富町」には背景に新富座が描かれ、
うっすらですが「仮名手本忠臣蔵」五段目と憶われる看板絵も見えます。
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鏑木清方画伯の作品の絵葉書。三部作のうちの「新富町(部分)」と、奥は歌舞伎座に展示されている「さじき」。
現在の築地明石町。
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ホテルの窓から築地明石町・居留地通り界隈を望む
銀座伊東屋様での作品展の会期中はみぞれが降る寒い日もありましたが、
春が急に進み、お江戸の桜が満開になりました。
イタリアの食前酒の定番アペロールのスプリッツ Spriz と、
季節野菜のグリル、イタリアの煮込み料理の定番のトリッパ を注文。
作品展の接客中は私は昼食を摂らないので、元気メニューをチョイス。
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塩梅もよく美味しい一皿でした。
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トリッパはハチノスのトマト煮、スタミナメニューです。
華やかな夜の銀座。
夜の銀座伊東屋本館。
お隣はブルガリ(ローマのブランド)とティファニー。
部屋からの夜景。
隅田川やレインボーブリッジも見えました。
少し前まで、母と弟がこの界隈に住んでいたので懐かしい風景でもあります。
早朝、築地明石町を散策。桜が綺麗でした。
居留地通りの聖ルカ礼拝堂。
1874年11月創立のカトリック築地教会。
東京で最初に建てられた教会です。
鏑木清方画伯は幼少の頃に築地明石町で遊び、のちに「理想郷」と回想しています。
居留地界隈に憧れをもってスケッチし、
この街に咲く西洋紫陽花の新しさや儚さを愛しました。
画伯もこの通りを歩いたことでしょう。
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カトリック築地教会
築地教会と聖路加タワー。
築地川公園に西洋紫陽花に似たアナベルの札がありました。
居留地で西洋人たちが植え、当時は大変お洒落だった西洋紫陽花。
初夏のアジサイの季節にもここに来てみたい。
鎌倉市鏑木清方記念美術館の門から美術館入口まで
紫陽花が沢山植えられ、季節は見事な小道になります。
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アジサイの花の季節の鎌倉市鏑木清方記念美術館
築地明石町の枝垂れ桜。
朝食はラルフローレンのカフェ Ralph’s Coffee で購入。
銀座通りに1年間限定で出店されています。
アメリカらしい人参ケーキがあったのでテイク・アウェー。
ホテルの部屋はイタリアのコーヒーメーカー illy のマシンがあったので、
朝、人参ケーキと美味しいコーヒーをゆっくりいただきました。
作品展で某学芸員様に偶然に「鏑木清方展」の招待券をいただいたので、
東京国立近代美術館へ参るのが楽しみでした。
銀座伊東屋様での作品展閉幕後、桜が散る前に足を運べました。
清方作品は画伯の日乗を描いた作品もありますが、
多くの作品は幻となった江戸情緒です。
それらは私の中でフランスの小説家マルセル・プルースト(清方画伯と同世代)の
「失われた時を求めて」も連想させます。
追想を作品として編んでいく長い長い時間と
幻を作品に具体化する情熱。
その情熱を前に出さずに、さらっとやる清方画伯に私は心惹かれるのです。
作品展の合間の東京滞在、楽しい学びがありました。
聖書のことば日めくり「恵みの花束 A Bouquet of Blessings」
いのちのことば社より刊行 銀座教文館などで発売中
イラストレーション Mari Mochizuki
(最後まで読んでくださりありがとうございます)