Mari Mochizuki

NEWS:「東慶寺の香りを紅茶にのせて」創作日記 その1

 

 

 

2022年の春に、
北鎌倉・東慶寺様企画の紅茶が発売されました。
商品名は「東慶寺の香りを紅茶にのせて」。

 

この紅茶のパッケージとパンフレットに
望月麻里のイラストレーションをお使いくださいました。

これから、こちらのブログに創作日記として、
紅茶の誕生のストーリーや
草花の名前などを綴ってまいります。

 

 

 

 

北鎌倉の松岡山 東慶寺様は1285年に北条時宗公夫人の覚山志道尼により開山、
北条貞時の開基の円覚寺派の元尼寺です。

後醍醐天皇皇女 用堂尼が住持されて以来、
「御所寺」「松岡御所」と呼ばれるようになった格式高いお寺でもあり、
明治時代以降は男僧の釈宗演(しゃく そうえん)禅師が入寺、
東慶寺を拠点に世界に禅 / ZEN が広められました。

 

 

 

東慶寺のシダレザクラと、屋根の上のタチツボスミレ / 2018年撮影

 

 

私の中の北鎌倉の記憶を遡れば、
幼少の頃に、電車の車窓から北鎌倉の寺院の佇まいを観ながら通学していたこと、
遠足で源氏山に向かう途中の朝露と杉林の木漏れ日、
凛とした空気は天狗も住んでいそうで背筋を伸ばしたこと、
松岡宝蔵のお披露目や、その時の庭の美しい草花などが思い出されます。

 

東京藝術大学で日本画を専攻し、卒業後にはスタジオを鎌倉に借りたので、
野草のスケッチなどで北鎌倉や寺院に頻繁に足を運ぶようになりました。
仕事の打ち合わせは、東慶寺様の門前の喫茶吉野さんと決めています。

 

 

東慶寺のスミレ / 2018年撮影

 

 

2021年3月末に
東慶寺様の寺庭婦人(ご住職の奥様)井上紀子さんから
オリジナル紅茶開発の際のパッケージ制作のご相談をいただきました。
私自身は東慶寺様の檀信徒ではありませんし、
紀子さんとは面識なかったので大変に驚きましたが、
東慶寺様やお庭への熱いお気持ちに、少しでもお役に立てればと制作を決めました。

 

 

東慶寺様に伺うたびにお参りしている前田青邨画伯の筆塚 / 2018年撮影

 

 

 

紀子さんとのミーティングを重ねながら、
東慶寺関連の書物を読み返したり、少し買い求めました。

余談ですが、以前から私は旅に出る際に、
井上禅定(現在の和尚様のお爺様)著「鎌倉の禅」(東慶寺文庫)を
バッグに忍ばせ読むことを習慣にしています。
ポケットサイズで機内やカフェなどでも読みやすいのと、
すみれ色の表紙のご本が、お守りのように感じるのです。

 

 

 

 

東慶寺庭園の草花に関しては、
関連書籍や写真、東慶寺様のソーシャルから庭の草花の記録をまとめました。
根気のいる作業でしたが、絵を描く上で必要で、楽しい時間でした。

春(3〜5月)は約100種類
夏(6〜8月)は約130種類
秋(9〜11月)は約80種類
冬(12〜2月)は約50種類

この作業でお庭へのイメージを深めることができました。

また、Pinterest でボタニカルなパッケージの画像を検索し、
他社製品とイメージが重ならないように注意を払いました。

 

 

 

 

 

紅茶の開発にあたり、
東慶寺様からはパッケージに描く草花のご指定があり、
絵の中でバランスや色合いを見ながら、調整することになりました。

 

春:
シダレザクラ、ハクモクレン、イカリソウ、オキナグサ、クマガイソウ、
ナルコユリ(斑入りアマドコロ)、バイモ

夏:
アジサイ、ガクアジサイ、アヤメ、ハナショウブ、ケイワタバコ、
イワガラミ

秋:
リンドウ、ノブドウ、シオン、モミジ、サネカズラの実、ワレモコウ
キクは入れられるだけ入れたい

冬:
ウメ、ミツマタ、ツバキ、クマザサ 、フキノトウ、フクジュソウ

 

 

一辺が8センチの立方体の小箱に草花をどう配置するか。
まずは紅茶をブレンドされる  ムレスナティー さん の紅茶箱の展開図をコピーし、
スケッチブック風のデザインと、
紅茶箱の4面と天面を屏風のように仕立てたラフ・スケッチを創りました。

 

 

 

 

東慶寺

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つづく。

 

「東慶寺の香りを紅茶にのせて」創作日記 その1
「東慶寺の香りを紅茶にのせて」創作日記 その2
「東慶寺の香りを紅茶にのせて」創作日記 その3
「東慶寺の香りを紅茶にのせて」創作日記 その4
「東慶寺の香りを紅茶にのせて」創作日記 その5

 

東慶寺オリジナル紅茶「東慶寺の香りを紅茶にのせて」は
東慶寺宝蔵内 売店でお求めいただけます。
お取り寄せは、東慶寺様にメールなどでお問い合わせ願います。

 

 

 

 

望月麻里 /    画家・イラストレーター

清泉小学校、清泉女学院中学・高等学校卒業
東京藝術大学美術学部絵画科 日本画専攻卒業
鎌倉市在住
mochizukimari.com

 

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ペイパルから望月麻里の制作活動を支援できます。:paypal.me/marimochizuki

 

 

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