2022年の春に、
北鎌倉・東慶寺様企画の
お紅茶が発売されました。
商品名は
「東慶寺の香りを紅茶にのせて」。
パッケージとパンフレットに
望月麻里のイラストを
お使いくださいました。
こちらのブログでは、
創作日記として、
紅茶の誕生のストーリーや
草花の名前などを
綴ってまいります。。。
北鎌倉の
松岡山 東慶寺様は
1285年に北条時宗公夫人の
覚山志道尼により開山。
円覚寺派の元尼寺です。
江戸時代に東慶寺様が
「御所寺」「松岡御所」
と格式高く呼ばれたのは
後醍醐天皇皇女
用堂尼が住持された由来。
明治時代以降は男僧の
釈宗演禅師が入寺、
円覚寺、東慶寺を拠点に
世界に禅・ZEN が広められました。
私の中の
北鎌倉の記憶を遡れば、
幼少の頃に、電車の車窓から
北鎌倉の寺院の佇まいを観ながら
通学していたこと、
遠足で
源氏山に向かう途中の
朝露と杉林の木漏れ日、
凛とした空気は
天狗も住んでいそうで
背筋を伸ばしたこと、
松岡宝蔵のお披露目や、
その時の庭の美しい草花などが
思い出されます。
東京藝術大学で日本画を専攻し、
スタジオを鎌倉に借りたので、
野草の観察やスケッチのために
北鎌倉や寺院に
足を運ぶようになりました。
今でも仕事の打ち合わせは、
東慶寺様の門前の
喫茶吉野さんと決めています。
2021年3月末に
東慶寺様の寺庭婦人(ご住職の奥様)
N子さんから、
オリジナル紅茶開発の際の
パッケージ制作の
ご相談をいただきました。
N子さんとは
面識もなく驚きましたが、
東慶寺様やお庭への熱いお気持ちに、
少しでもお役に立てればと
制作を決めました!
東慶寺庭園の草花に関しては、
関連書籍や写真、
東慶寺様のソーシャルから
庭の草花の記録をまとめました。
根気のいる作業でしたが、
絵を描く上で必要で楽しい時間でした。
春(3〜5月)は約100種類
夏(6〜8月)は約130種類
秋(9〜11月)は約80種類
冬(12〜2月)は約50種類
この作業でお庭へのイメージを
深めることができました。
また、Pinterest で
ボタニカルなパッケージの画像を検索し、
他社製品とイメージが重ならないように
注意を払いました。
紅茶の開発にあたり、
東慶寺様からは
パッケージに描く草花のご指定あり、
絵のバランスや色合いを見ながら、
調整することになりました。
春:
シダレザクラ、ハクモクレン、
イカリソウ、オキナグサ、
クマガイソウ、
バイモ(アミガサユリ)、
ナルコユリ(斑入りアマドコロ)
夏:
アジサイ、ガクアジサイ、
アヤメ、ハナショウブ、
ケイワタバコ、イワガラミ
秋:
リンドウ、ノブドウ、
シオン、モミジ、
サネカズラの実、ワレモコウ
キクは入れられるだけ入れたい
冬:
ウメ、ミツマタ、ツバキ、
クマザサ 、フキノトウ、
フクジュソウ
一辺8cmの立方体の小箱に
草花をどう配置するか。
まずは紅茶をブレンドされる
ムレスナティー さん 箱の展開図を作り、
2種のラフスケッチを作成。
つづく。
創作日記 その1
創作日記 その2
創作日記 その3
創作日記 その4
創作日記 その5
「東慶寺の香りを紅茶にのせて」
東慶寺境内 売店で限定発売中。
お取り寄せは、
東慶寺様にメールなどで
お問い合わせ願います。
望月麻里
画家・イラストレーター
東京藝術大学美術学部絵画科
日本画専攻卒業
鎌倉市在住
mochizukimari.com
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giardino.art@gmail.com
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