暑さ寒さも彼岸まで。
鎌倉のスタジオ界隈も朝夕涼しくなってまいりました。
皆様がいらっしゃる街ではいかがでしょうか?
久しぶりのスタジオ便りです。
お読みくださりありがとうございます。
夏の思い出
今夏は遠い旅の記憶・エジプトの砂漠の暑さを思い出させるほどでした。
日照り続きの7月の末日、青空に突然広がるうろこ雲と、深夜の激しい雷雨が、8月を連れてきました。
久しぶりの雨に山の草木たちは震え、庭の陸稲は稲光を浴び一晩で大きく成長するように見えました。
真夏の夜の雷雨と草木の姿、今夏の素敵な思い出です。
8月は夕暮れ時にトレーニング動画を観ながら軽く運動 & 大好きなデイヴィッド・ホックニーの絵のプリントTシャツを着てウォーキング。
歩くことで出会えた一期一会の風景、山の斜面に咲くヤマユリの群生〜タカサゴユリ群生〜 オニユリ群生の移ろいも、夏の思い出に。
彼岸になり、庭に初めてヒガンバナが一輪ポツリと咲きました。
夏は蚊や蟻に噛まれるのでスケッチをしないなどと言って、久しぶりのスケッチ。
大好きな秋草
大好きな秋草、ゲンノショウコが庭に沢山咲き始めました。
ゲンノショウコは梅に似た花を咲かせる野草で、初秋の風にふんわり揺れる繊細な佇まい。
今の庭で出会うまでは詳しく知りませんでしたが、ドクダミ 、センブリと共に日本三大民間薬に数えられ、「現の証拠」と書くように「でしょ?メッチャ効くでしょう?」という意味ほど、胃腸に確かな効能があるそうです。
照り葉も果実も愛らしく大好きな秋草になりました。
里山の草木・薬草は、古の人々と手を繋ぐような、静かな楽しみがありますね。
庭の一角で種から初めて育てた陸稲は、首を垂れ黄金色になってきました。
酷暑の中でもたくましく育ち、葉も美しく、静かに開花し、稔る姿を刻々と魅せてくれています。
皆様にとって、素晴らしい秋の毎日でありますよう。
スタジオ便りをお読みくださりありがとうございました。
また、ここでお会いできましたら嬉しく思います。
望月麻里
日本画俊英作家展「心星展」
Group exhibition
2023年11/27(月)〜12/2(土)参加予定
銀座スルガ台画廊
東京都中央区銀座6-5-8 トップビル2F
27 Nov. – 2 Dec. 2023
Ginza Surugadai Gallery
2F 6-5-8, Ginza, Chuo-ku, Tokyo