今年もMari Mochizuki Fine Art Studio
画家 望月麻里のオフィシャルサイトをご高覧いただき、ありがとうございました
みなさんにとって2023年はどんな一年でしたか?
私にとっての2023年を振り返ってみました。。。
2023年は、私なりの学びの年にしたいと考えていました。
せっかくの春の個展のお誘いを休ませていただき、ソーシャルでの配信も控え、読書や取材、散策&取材に時間を使う・・・50歳代後半の私にとって自分を見つめる大切な毎日でした。
スタジオの本棚に北鎌倉 円覚寺前管長・故 足立大進老師様と、スープの恩師・辰巳芳子先生の対談の記事を見つけ再読。
老師様のご著書「即今只今」も続けて拝読しました。
鎌倉には禅宗寺院が点在し、様々に魅せてくださる、教えてくださる。
この街に住んでいて良かったと、改めて感じる2023年のはじまりでした。
スミレの季節。
春から初夏は草花の取材の毎日でした。
野山での取材は軽い登山でもあるので、日々のウォーキングやトレーニングが必然。
2024年は少しだけステップアップの取材を目標にしています。
「すみれ絵」のシリーズでは、珍しいスミレや草花を描くのではなく、過ごした時間や自然の陰陽のエネルギーを描きたいです。
夏に出かけた、葉山町の「山口蓬春記念館」の庭は心に刻まれました。
この庭は日本画家・山口蓬春画伯の妻、春子夫人によるものと伝わり、夫人の美意識の欠片を見ることができて不思議と勇気づけられました。
お庭の手入れをされている年配の女性の方が、葉スミレを残して除草されていて嬉しい風情でした。
酷暑の夏、虫も多い季節は草花の取材を休み、スタジオで読書、または映画やYouTube動画を観ました。小津安二郎監督の生誕120年・没後60年の記念年で、企画展や配信も多く幸いでした。
iPadで読書のように映画を手元で観られる時代。
小津作品の中の原節子さんが歩く砂浜が、私が幼少期に遊んだ茅ヶ崎の浜に似ていること、烏帽子岩が淡く映っていることに気づけました。スクリーンの一瞬ではわからなかったと憶います。
小津監督は、作品の舞台が鎌倉であっても、浜辺のシーンは茅ヶ崎砂丘で撮影したことなどを知り、北鎌倉〜大船(撮影所)〜茅ヶ崎の繋がりに親しみを感じ、監督についても関連図書で学ぶことができました。
茅ヶ崎は私が幼少〜ティーンエイジを過ごした地ですが、両親の離婚・言動からのトラウマが重なり長く遠ざかっていました。
小津作品の砂浜の描写よって、私なりの茅ヶ崎を unlearning =学びの更新・俯瞰できたこと、茅ヶ崎の松林の中で記念展「小津安二郎の審美眼」(茅ヶ崎市美術館)を鑑賞できたことは幸いでした。
横浜・山下公園のホテルニューグランドで、春に帰天した友人を偲びアフタヌーンティー。
神奈川県育ちにとって山下公園や元町〜中華街界隈は馴染みの地、このホテルも友人との会食の数々の思い出があります。
ご一緒くださった親友と、ちょうど友人のお墓の話題になり、なぜか私達は偶然にハロウィンのお墓のデザインのティラミスを食べる流れ(汗)。。。、亡き友人の悪戯っぽい笑顔も思い浮かべ、おかしくて親友と笑いました。
ご多用の中、ひとときご一緒くださった親友の穏やかさ、あたたかさに感謝しました。
11月末には銀座スルガ台画廊様 企画のグループ展「心星展」に参加しました。
ルピナス咲く庭の思い出を描いた「庭の時間 / in the gaeden」(M15号)と裏高尾での取材をもとに描いた「すみれ絵・TOKYO / Violet flowers・TOKYO」を展示していただきました。
2023年の初挑戦。
庭に直播きした陸稲(餅米)を収穫し、その稲藁と庭の草木で正月飾り作り。
小さな菜園に敷く藁が欲しくてイネを育ててみましたが、成長を間近で観察したイネを縄に綯う時間は望外の幸せでした。
年末の買い出しの帰り道に東慶寺様に参りました。
庭のお手入れや木の葉さらいの美しさ、境内の杉林にたち込める焚き火の風情、お供えの鏡餅の豊かさに、心清められました。
皆様お健やかに
佳い年をお迎え願います
麻里
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2024年は10月初旬に銀座伊東屋 K.Itoya B1Fにて個展開催の予定です。
望月麻里
画家・イラストレーター
東京藝術大学美術学部絵画科
日本画専攻卒業
鎌倉市在住
mochizukimari.com
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