ローマ、冬のモンティ地区
2016年冬、ローマを旅しました。
滞在先は、初夏の ジャスミンの花の季節 に続き、若い頃に住んでいたモンティ( Monti )という下町の地区。
トレヴィの泉とコロッセオの中間くらいの地区で、ローマの旧市街の中でも最も古い佇まいを残すと言われる界隈です。
成田発のアリタリアのローマ直行便で、早めにローマ着。
飛行場に親友が待っていてくれました。
ローマ中心部までバスで行こうという親友の案を断ってタクシーに乗車。
私は飛行場から中心部までは断然、タクシー派です。
長旅の疲れもあるし、大きなスーツケースを持ってテルミニ駅やら、地下鉄やら、あの石畳を移動したくないのです。
人生の大半をローマで過ごす親友はスイス人で倹約家。
空港からタクシーをあまり利用したことがないようでしたが、快適さとドラマチックな景色に感激して、車内では大声で歌っていました。
彼女の大興奮のおかげでタクシーに遠まわりされましたが(笑)、ヴェネツィア広場のクリスマスツリーもぐるっと見られたし、喜んでいただけて、よかった、よかった ♪
古巣のホテルにチェック イン。
ホテルのスタッフの計らいでしょうか、私が20歳代の頃に住んでいた部屋の上階の広い部屋をとってくれていて、廊下から懐かしい風景が見えました。
街はローマらしい、慎ましく静かなナターレ(クリスマス)の空気に満ちています。
20歳代の頃、ローマに初めて着いた夜に、この景色の陰影が恐ろしくて涙が出てしまいました。
1990年代のモンティ地区は現在ほど垢抜けていない街でしたし、ウルバナ通りは薄暗く汚れていて、この先に素敵な世界があることも知らず絶望的でした。
当時はご好意で4つ星ホテルの部屋に滞在でき、アーティスト イン レジデンスとして、多くの方にお世話になった生活でした。
親友とウルバナ通り Via Urbana のカジュアルな Triste Pizza へ。
アドリア海側のペスカーラ発のBioのお店、私はズッキーニの小さなピッツァとワインを。
それからセルペンティ通り Via del Serpenti のバール La Licata で 美味しいカッフェを。
親友とハグで別れ、ホテルの部屋に戻って、明日は初夏にもお世話になった滞在先の修道院へ移動します。