イタリアのこどもさんたちへ:2(お家でアート)

 

 

 

今、イタリアで、世界で、
毎日、お家で過ごされているこどもさんと保護者の皆様へ、
私の主宰する「鎌倉こども絵画教室 giardino」から、ささやかな応援です。
誰でも家にある素材でアートに親しめるプログラムをいくつか紹介します。
今日はその2回目です。

1回目のアートは → こちら

 

今日のテーマはテープやリボンを使った「ハプニングアート」です。

ハプニングアートとは非再現的な一回性の強い
パーフォーマンス的なアートのことで、
il giardinoではこどもさんたちが想像以上にのびのび制作してくれる課題です。

創りながら心身が朗らかになるので、
ご家族で、是非、楽しんでみてくださいね!

 

 

 


 

 

ハプニング(米:Happening)

 

 

小学生の制作風景

 

 

鎌倉の絵画教室giardinoでは 「虹のハプニング」と題し、
粘着性のない紙テープをセロテープでとめながら
美術室の空間全体を使って虹を作ります。

絵画教室に初めて参加される児童も
部屋を自由に使えるのでのびのび制作してくれますし、
日頃、コツコツと丁寧なデッサンをする児童が、
この時は大胆な空間を創り、意外な一面を見せてくれたりもします。

 

紙テープがない場合は
マスキングテープ、リボン、毛糸なども使えそうですね、
一色でも蜘蛛の巣のようで楽しいと思います。

 

 

用意する道具:
●紙テープ、マスキングテープ、リボン、毛糸など
●ハサミ
●透明のセロテープ または 両面テープ

注意:
★ハサミの扱いに注意(il giardinoでは消毒液と絆創膏を用意)。
★あらかじめ室内の割れ物などは片付けておく。
★室内でセロテープ(マスキングテープ)を貼って良い箇所のルールを決める。
★接着面が外れてしまった場合は保護者がさり気なくフォローする。
★テープ、紐、毛糸などが首や手足、髪の毛に絡まないよう保護者が必ず監督する。
★高所、火気、事故に注意する。

★購入したての材料は消毒または除菌する。
★制作前後、飲食前後は手を必ず洗う。

 

 

” 虹のハプニング ” 小学生のお姉さんと、幼稚先生の弟くんの作品。

 

 

粘着性でないテープ、リボンならではの空気を感じる工作。

 

 

 

 

室内の何気ない所にハプニングアート。

 

 

 

 

 

小さなこどもさん向けには、
保護者が壁の高いところに蜘蛛の巣のように糸を張って、
後日に蜘蛛の糸を垂らして、蜘蛛も作っても楽しいかもしれません。

 

 

 

 

室内でテープを貼れる箇所を決め、
制作中に保護者がダメダメ言わずに大らかに見守るため、
あらかじめ、家具やガラス、壁などへのテープのテストをお勧めします。
ルールを決めればこどもさんはきちんと守ってくれますよ。

一回性の強い作品ですから、片付ける際に作品は壊してしまいます。
その事もあらかじめこどもさんに説明してあげてください。
または、しばらく置いておいても良い場所に創るのも良いですね!

絵画教室giardinoでは、制作後に、
こどもさんが自分で気に入った構図で作品を撮影してもらいます。

 

 

 

そうそう、ハプニングアートといえば、
ローマのPalazzo delle Esposizioni で開催中(休止中)の展覧会
アーティストの Jim Dine はハプニングアートの草分け的存在です。
展覧会が再開されたら、きっと、
こどもさんもハプニングアートを一層楽しく鑑賞できるかと想います。
andrà tutto bene !

 

 

 

つづく。。。

 

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望月麻里 作品展
Japanese Garden di Mari Mochizuki 望月麻里

キュレーター:Rossana Calbi

会期:2019年3/20(水)〜 2020年3月末まで開催予定(2020年2/21追記)

定休:月曜日
場所:Not Your Dolls
住所:Via degli Zingari, 51/B, 00187 Roma RM
時間:火・水 15:30-20:00、木・金・土 11:30-20:00、日 16:30-21:00

※新型肺炎対策で休業の場合あり
※会場の都合で時間が変更になる場合があります。
※作家は会場にはおりません。

 

聖書のことば日めくり「恵みの花束 A Bouquet of Blessings」
いのちのことば社より刊行 銀座教文館などで発売中
イラストレーション Mari Mochizuki

 

私のローマ
2019年~2020年 新シリーズ / 長い長い夢
目次

その1 :夢への一歩 
その2 :Not Your Dollsと私
その3 :個展の準備
その4 :ローマにて
その5 :ローマ個展 初日報告
その6 :心あたたまる場所
その7 :画家の休日(マッシモ宮・バルベリーニ宮殿)
その8 :贈り物
その9 :トラステヴェレ散策(コルシーニ宮、ファルネジーナ荘)
その10:アンジェリックな日
その11:藤の花を描く(ヴィッラ・ジュリア)
その12:桜を憶う
その13:海辺の街で(リド・ディ・オスティア)
その14:近代の風、中庭の光(ローマ国立近代美術館)
その15:ローマ的 誤算
その16:ローマへ再び
その17:ローマでピノッキオに会う

2016年 初夏編 / ジャスミンの花香る頃に
目次

その1 :ローマのモンティ地区に滞在
その2 :国立古典絵画館(バルベリーニ宮)、モンティ散策
その3 :滞在先の修道院にチェックイン、フォロ・ロマーノへ
その4 :ローマ国立博物館(マッシモ宮)、夜のヴァチカン美術館へ
その5 :ローマ国立博物館(アルテンプス宮)、親友と地元ごはん
その6 :パンテオンに降る真紅の薔薇のシャワー、ローマ散策&スケッチ
その7 :古代遺跡でピクニック&スケッチ、地元ごはん、ローマ散策
その8 :ブラマンテの回廊で朝食、ローマの宮殿や遺跡で花のスケッチ
その9 :カノーヴァのカフェ、ローマ散策&お買い物、ゲットー
その10:ローマの心の風景、ボルジア階段

2016年 冬編 / オレンジの樹と鐘の音
目次

その1 :ローマ、冬のモンティ地区
その2 :サンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂へ
その3 :修道院にチェックイン & カンパニアの林檎のスケッチ
その4 :港町の遺跡、オスティア・アンティーカの美を訪ねて
その5 :ローマのピラミッド、ローマのエジプト
その6 :カピトリーニ美術館へ
その7 :ドリア・パンフィーリ美術館のクリスマス・ツリーと絵画散歩
その8 :クリスマス・イヴのアート散歩 & ファルネーゼ宮殿
その9 :ナターレの朝、アヴェンティーノの丘で
その10:パラティーノの丘散歩、ピニェート地区でランチ
その11:小道の奥へ
その12:ローマ国立博物館(マッシモ宮)
その13:ローマでの不思議体験
その14:MAXXI(イタリア国立21世紀美術館)へ

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筆者:望月麻里(もちづき まり)画家  Contact

清泉小学校、清泉女学院中・高等学校卒業。
東京芸術大学美術学部絵画科 日本画専攻卒業。
1994-1995年にアーティスト・イン・レジデンスでイタリア・ローマに滞在。
展覧会、グループ展出品多数、
東京、鎌倉を拠点に平面作品の発表を続けるかたわら、
料理家 辰巳芳子氏の著書の挿絵、絵本の挿絵、
Hallmark社のステイショナリーの原画を手がける。