古代遺跡でピクニック&スケッチ、地元ごはん、ローマ散策
旅の六日目。
スター・ジャスミンの花の香りが、初夏の風にのって窓辺に届きます。
旅の六日目は、
ローマ郊外に残る古代の水道橋遺跡の一部、トッレ・フィスカーレ公園 Parco di Torre Fiscale へローマに自生する野草の取材に行きました。
朝、コロッセオ前からバスに乗って、友人たちと待ち合わせの地下鉄San Giovanni駅横の、Coinというデパートへ向かいます。
友人たちの案内で 地下鉄 Porta Furba駅で下車、徒歩でトッレ・フィスカーレ公園へ。
住宅街を抜けると見晴らしの良い公園に到着、古代の水道橋が数キロに渡って繋がっています。迫力です!
今回の旅の目的の一つに、野草の観察とスケッチがあります。
日本と違って、野草が描けるような場所は危険な事もあるので、ローマ在住の友人たちに相談し、案内していただきました。
貴重なお時間を割いてお付き合いいただき、心から感謝しています
ローマの遺跡でスケッチなんて、もしかしたら優雅に感じられるかもしれません。。。
けれども、実際の屋外スケッチはなかなか大変、直射日光で全身は疲労し、体温調節や虫の対策もあります。
ですので、ベスト・コンディションで描けるように、数日前から豆や卵などのタンパク質を多めにとったり、シーフード・マリネを食べてタウリンを補ったり(笑)、体調を整えてきました。
屋外スケッチでは白い帽子や服で過ごすと、虫除けの効果があるように感じます。
トッレ・フィスカーレ公園に隣接したテニスコートで、冷たいミネラルウォーター購入可能、少し休憩もできました。
紫外線による身体や目の疲労を避けるため、スケッチはお昼頃で終了しました。
10種ほどのスケッチを仕上げ、この季節にローマで咲く野草を観察できました。
短時間でしたが、このような貴重な体験から作品が生まれます。
この時に描いたスケッチをもとにするだけでなく、光や風の記憶、蜜蜂の羽音、草の香り、鳥の声などの記憶が私の中に一生残り、再構成され、絵になっていきます。
スケッチする私を支えてくださった友人たちに感謝です。
今回のスケッチでお世話になったローマ在住のEdicolanteさん。
公園までの細やかなご案内や、スケッチ中の私を撮影してくださいました。
ありがとうございます!
Edicolanteさんは、WEBサイトで素敵な記事を書かれています。
EDICOLANTEのイタリア旅行記とコラム → こちら
写真がご専門で、食についての知識が豊富でいらっしゃいます。
ぜひ、チェックしてみてくださいね!!!
スケッチも無事に終わり、お昼時でお腹も空いたので、友人たちと ポルタ・フルバ駅近くで偶然に見つけた食堂、オステリーア・デル・テンポ・ペルソ Osteria Der Tempo Perso へ。
(洗面所で少し着替えもさせていただきました。感謝〜。)
シンプルな店内ですが、“失われた時間”という名前にちなんだ、時計のデコレーションが素敵。
メニューがないお店で、スタッフの男性が細やかに注文を聞いてくださいました。
日本でいうと、街に一軒ある美味しいお蕎麦屋さんのような雰囲気、地元の方に根ざした、丁寧で誇りある仕事=味のように感じます。
冷えた白ワインも爽やかで、疲れた身体にしみました。
友人たちのご案内のお礼に私が支払いたかったのですが、Kさんがなぜかご馳走してくださいました。恐縮です。
大満足で地下鉄に乗り、友人たちとはSan Giovanni 駅で別れ、帰りは歩いて滞在先のモンティ地区へ。
途中でサンティ・クアットロ・コロナーティ教会Basilica dei Santi Quattro Coronati に立ち寄り回廊を拝観。
部屋へ帰ってシャワー&シエスタ。
夕方は疲れて甘いものが欲しくなりました。
滞在先の修道院の近所のシチリア菓子店 Ciuri Ciuri でドルチを購入。
ちょっと買いすぎて毎朝クッキーを食べるはめに。;)