2022年の春に、
北鎌倉・東慶寺様企画の
紅茶が発売されました。
商品名は
「東慶寺の香りを紅茶にのせて」。
パッケージとパンフレットに
望月麻里のイラストを
お使いくださいました。
創作日記その4です。
パッケージに描いた
草花の名前を紹介します。
秋の場面は十五夜の庭。
東慶寺様では月にゆかりのある
水月観音(すいげつ かんのん)様、
二十三夜の勢至菩薩様が
お祀りされているので
月夜に和尚様がお経を読まれます。
モミジ
ススキ
リンドウ
ノブドウ
シオン
ワレモコウ
キク3種
ヤマホトトギス
イチョウ(葉)
サネカズラ(果実)
モミジにとまる小鳥はヤマガラ、
人懐っこい性格です。
東慶寺所蔵国指定重要文化財
「 葡萄蒔絵螺鈿聖餅箱 」の
蒔絵の葡萄の意匠の一部を
模して描きました。
リンドウは鎌倉の市章、
鎌倉を象徴する花です。
赤い果実のサネカズラは
万葉集にも詠まれた植物で、
古の人々は
茎から得られる粘液で整髪したそう。
美男蔓・ビナンカズラとも。
![](https://i0.wp.com/mochizukimari.com/wp-content/uploads/2022/05/888.jpg?resize=500%2C500&ssl=1)
東慶寺のサネカズラの果実
草花を描いていると、
行き着くところは菊の花、
特に野菊であると感じます。
紅茶箱の小さな画面では足りず、
ずっと描いていたい気持ちでした。
東慶寺様では毎年10/27の
前田青邨 画伯の御命日に
筆供養をなさいます。
筆供養の際に
「東慶寺花だより基金」で
わけていただいた菊も描いてみました。
冬から初春の草花の名前を
紹介します。
ナンテン
クマザサ
ヤマノイモ
ウメ
ミツマタ
フクジュソウ
フキノトウ
ラッパスイセン
ウメにとまっているのは
ウグイスです。
東慶寺所蔵の室町時代蒔絵
国指定重要文化財
「 初音蒔絵火取母・ 」の
老梅の枝振りなど
蒔絵の一部を模しました。
蒔絵のウグイスは
ヒヨドリ風で愛らしいのですが、
パッケージでは、
もう少しウグイス的に描写。
温暖な鎌倉では珍しく
2022年初春に積雪。
越冬し隈ができたクマザサと、
雪が描けました!
鎌倉の山に多く自生し、
冬には葉が黄金色に輝く
ヤマノイモ(山芋)。
ふくよかさが大好きです。
こどもさん達が
ムカゴを集める姿は鎌倉の風物詩、
ムカゴも描いたので
探してみてください。
![](https://i0.wp.com/mochizukimari.com/wp-content/uploads/2022/05/333.jpg?resize=500%2C500&ssl=1)
如月の東慶寺
つづく。
創作日記 その1
創作日記 その2
創作日記 その3
創作日記 その4
創作日記 その5
お紅茶は東慶寺宝物館内売店で
お求めいただけます。
お紅茶のお取り寄せは、
東慶寺様にお問い合わせ願います。