藤の花を描く
4月(2019年)に入り、ローマのモンティ地区からパリオリ地区に引っ越しました。
広大なボルゲーゼ公園や隣接する美術館をトラムで移動する毎日に。
朝夕はまだ冷え込みますが、昼間はローマらしい青空が広がって気持ちが良く、スケッチも進みます。
この季節にローマで見かける花は、並木で見かけるヤエザクラ、セイヨウハナズオウや、ツバキ、コデマリ、フジ、足元のヒナギク、ヴェロニカ類、サルビアも綺麗。
滞在先に近いヴィッラ・ジュリア国立博物館を訪れ、庭でフジの花をスケッチしました。
MuseoNazionaleEtruscodiVillaGiulia
ローマでは屋外で花などをスケッチしていると
「ヴァン・ゴ!」 と、後ろで囁かれる事が多いです。
ヴァン・ゴ とはゴッホの事。情熱的に見えるのか (でも、ちょっと変な人とも解釈。笑。)
アーティストへの敬意をあらわすようにお声をかけてくださいます。
ヴィッラ・ジュリアの庭からは日本文化会館 のヤエザクラが見えました。
建築家で藝大の大先輩でもある 吉田五十八(よしだ いそや)氏の設計、吉田氏は鏑木清方、小林古径、川合玉堂、梅原龍三郎など、多くの文化人や美術家の自宅や画室を設計されたことでも知られています。
東京の村上開新堂さんも吉田作品。
ヴィッラ・ジュリアではお馴染みのアイドル猫、エトルリアの宝物を守るジュリアさんにも再会できました。
最低でも18歳だそうで、3年前は庭中を走りまわっていました。
ローマでは、至る所でフジの花が満開です。