画家の休日
旅の楽しみのひとつ、美術館巡り。
ローマの美術館、博物館は、訪れる度に展示方法や印刷媒体も変わり学ぶことが多いです。
マッシモ宮 (ローマ国立博物館)
この壁画の作者が、植物や鳥などのモティーフを手掛かりに、風、鳥の声、植物の香りなどの不可視の世界を描ききっているところに私は惹かれます。
クライアントはローマ皇帝の妻になるような人ですから、理想も高く大変な緊張感だったでしょうが、漆喰が乾ききるまでのわずかな時間に、画家とその工房は細部まで最善を尽くしてエネルギッシュに描いています。
後世の修復のお陰で当時のイメージを感じることはできますが、修復家の手癖で、アンリ・ルソーの作品のようになってしまっている部分があり少し残念です。
大好きな博物館でのひととき。
照明と動画を構成して作品を劇的に魅せようとする試み。
バルベリーニ宮殿(国立絵画館)
個人的には1階の作品群が好きです。
バルベリーニ宮の売店は書籍やグッズが充実しているので、いつもチェックします。
今回、インドの生産者と開発した手作りのフィギュアがチャーミングで即購入。
カラヴァッジョは布でできていて綿が詰まっています。金紐の描写や細部も繊細。
現在のローマの街はインド大陸の方々のエネルギーを強く感じますが、インド手芸の楽しさがこんな面で活かされていて、開発担当者のセンスが光ります。
早速、B&Bの部屋のクローゼットの取っ手にぶらさげて。